水中の次は水上の利活用を考えるPowerVision
中国の商業用ドローンの開発・販売を手掛けるパワービジョンは、米国ネバダ州ラスベガスにて開催中の「CES 2018」で新製品「PowerDolphin」を発表した。PowerDolphinは水上ロボットで、水上4K撮影、今までにない釣りの楽しみ、水難救助などで機能を発揮することができるとしている。リモートコントロール範囲は1000m。解像度1080Pのリアルタイムビデオを送信でき、バッテリー持続時間は2時間。PowerDolphinの詳細な仕様・価格については、後日改めて発表されるが、すでに発売されているフィッシング・ドローンPowerRayと違い水上のみで駆動するためにかなり値段は抑えられて物になるという。また日本国内発売日はこの夏を目指すとされている。
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PowerDolphinは独自のダブルジョイント式可動カメラを搭載しており、レンズは水平方向最大132度まで広角撮影が可能。上下視野角は、-135~+80度(0度を水平位置とし、水中の方向を-と定義)。
船の後ろに針とルアーをトロールでき、リモコンで好みの場所に到着したら、狙っている場所に餌を落とすことが可能。 魚を釣り上げるために餌を落としてから吊り上げるまでの全過程を4K動画でリアルタイムに見ながら記録も行える。
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パワービジョングループの創業者でCEOのWally Zheng(鄭 衛鋒)氏は「PowerDolphinはパワービジョン社の新しいライフスタイルロボットで、撮影や釣り、ウォータースポーツなどの愛好家だけでなく、水難救助や研究にも斬新な視点を提供できます
とコメントしている。
PowerDolphinは毎秒5mの速度で動くため、 牽引ラインを取り付けることでレスキュー用浮き輪、ライフジャケット、その他の救援用品を取り付け、助けが必要な人に届けることが可能。リモートコントロールによる遠隔操作で、救命艇やライフガードよりも柔軟に、より速く、より安全に行え、救命活動にも使用可能だとしている。
また、魚群探知システムのPowerSeekerソナーを装備でき、ビジョン+アプリで航路機能を調整可能。指定された水域の水中地形図を自動的にスキャンして描画し、正確な水中データを提供できるという。