LG Uplusチェ・ジュシク副社長 提供:LG Uplus
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株式会社プロドローン(以下:PRODRONE)は、韓国の通信企業LG Uplusと協業し、韓国初のクラウド型UTM(Unmanned System Traffic、空域管理者向け無人航空機運行管理システム)に対応したFOS(Flight Operation System、ドローンサービスプロバイダー向け運行管理システム)提供の事業化するという。今回LG Uplusは、韓国を代表する通信業社の1つであり、5G時代をリードする自律飛無人機事業に本格的に進出することになる。
LG Uplusチェ・ジュシク副社長は11月21日、ソウルで記者発表を行い、ネットワークを介して目視外飛行や夜間でも安定的に災害監視および測定、物流輸送などのドローン飛行可能な「U +スマートドローンクラウド型ドローン管制システム」を、LG UplusとPRODRONE、テラドローン三社協業により韓国で初商用化した。ドローンを製造するPRODRONEが、クラウド型ドローン管制システムに最適化されたスマートドローンの機体とソフトウェア開発。そしてUTM(無人航空機運行管理システム)を開発するテラドローンも参加している。
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記者発表の様子。中央にLG Uplus チェ・ジュシク副社長
また記者発表では、遠隔地にあるPRODRONE提供のLTE搭載ドローンを離陸させ、目的地での任務を遂行して帰還まで可能な自律飛行のデモンストレーションを披露し、事業計画を発表。
PRODRONE製LTE搭載ドローン。 同社のPD8-AW2がベースになっている
事業内容に関して
記者発表でのデモンストレーション
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1)自律飛行で迷子を3分で発見
韓国ソウル上岩洞空公園で、赤色の上着を着用した6歳男児が行方不明と想定しクラウド型ドローン管制システムのデモンストレーションが行われた。LG Uplus本社に連絡が入り、ドローン自律飛行し、わずか3分で迷子発見に成功したという。
リアルタイム映像で行方不明の子供を確認し、ドローンは計画された経路の走行を終えて無事帰還。PRODRONEサーバーからドローンの飛行経路上の機体情報(機首方向、高度、緯度、経度、飛行速度、飛行計画進行状況、バッテリ電圧、LTE電波状況、風向と風速、温度等の気象情報)がリアルタイム配信され、緯度と経度の情報も表示される。
2)数百キロメートル先の遠隔操作も可能
LG Uplusスマートドローンは通信網を活用し、ドローンの位置情報をリアルタイムで把握する、航空機管制システムと同様な仕組みで飛行運用が可能です。目的地を入力するだけでドローンの離陸から飛行、帰還までの全過程が自律的に行われます。PCやタブレット、スマートフォンなどの端末からでも、自由に飛行計画を実現。PRODRONE社製FOSが提供するAPIに対応したUTMであれば、汎用のシステムでも遠隔操作可能だという。
来るべき5G時代を見据えたドローンでのビジネス展開
韓国では11月10日より「ドローン特別承認制」がら施行され、安全基準を満たしていれば、夜間および目視外飛行は可能となった。リモートの自動飛行は様々な産業分野での領域を拡大している。今後5Gが導入されれば、ドローンを管制しているWebサーバーとドローンとの間の処理反応速度が速くなり、より安定的に大量のデータ転送が可能になるだろう。また、5Gネットワークを通すことで、複数のネットワークとリアルタイムで通信できるため、安全管制モニタリング事業など、鮮明な映像と正確なコントロールを必要とする様々な産業において、活用の需要が急速に高まることが予想されるのは、自明の通りだ。