ドローンビジネスの成長はご存知の通り大きくなる一方だ。パリに本拠地を置くParrot SAもついにドローンのための新しい完全子会社を設立する(日本ではドローン専門の企業のイメージがあるが、実は自動車産業を中心とした大企業)。
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同社が発表した2015年第2四半期の収益によれば、ドローンによる収益は3040万ユーロにものぼり、これは前年同期の1050万ユーロと比べると約3倍の増加である。ドローンの全収益の75%(2270万ユーロ)は小売用のドローンから生み出されている。ちなみに小売用のドローンは前年同期比217%。2014年の第3四半期と第4四半期にそれぞれ発売されたミニドローンとParrot Bebopの貢献も注目すべき点だ。商業用ドローンは全収益の25%(770万ユーロ)を占める。前年同期比でいうと129%である。また、連結子会社のsenseFlyとPix4DはParrotのターゲット市場であるマッピング・精密農業・検査という3つのマーケットを開拓している。このドローン事業の好調を受けて、Parrotはホビー用と商業用のドローン完全子会社を設立に乗り出した。
このプロジェクトは7月29日の取締役会ですでに承認を得ており、今年の第4四半期から結果が出ることを視野に入れ、今後数カ月にわたって進められていく。商業用のドローンの成長戦略のためには資金調達が必要だが、自社の理念を保つためにシンジケート化のクレジットラインとして5000万ユーロという金額をParrotは設定している。Parrotによると、キャッシュ·フローに影響を与えることなくサービスを提供するためにはまた、様々な分野での高性能な製品を製造することを目指している。
Parrotは2015年の上半期で40%の収益成長率を達成したが、その功績は同社の収益の約半分を占め、259%も収益が上昇したドローン事業のおかげだと言える。今後もParrotのドローンに対するアプローチには注目だ。