ニューヨーク大学は、同大学のCenter for Urban Science and Progress(CUSP)を通して、今までで最も高密度なLiDARデータセットを一般に公開した。このレーザーでスキャンされたデータは、空中で操作が可能なLiDARを使って収集され、1平方メートル約300ポイント解像度と、通常のデータセットよりもおよそ30倍の密度を誇り、ダブリン中心部の1.5平方キロメートルにおよぶ範囲をとらえている。
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このデータはDebra F.Laefer教授と彼女の研究チームによって集められ、建物の屋根や分布図を上空から眺めた光景や、側面から見た光景の情報が含まれている。CUSPによれば、同データを使用することで建物の寸法、木、電線、電柱、さらには歩道の緑石の高さまでも詳細に表した景観の3Dモデルを作ることも可能だという。
このような規模とクオリティを誇るデータへのアクセスが一般大衆にも認められれば、都市計画および開発に取り組む研究者に与える影響は大きいだろう。また、自律走行車やドローン運用、伝染病の感染経路や、そのほかにも多くの分野を調査しているエンジニアチームにも影響を与えるだろう。
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これはほかの都市にも当然有益となることであり、まさにそれがCUSPの狙いでもある。ニューヨークを、同様のデータイメージプロジェクトにより調査するという議論も、現段階で行われている。このデータセットを利用して何かできるというアイデアがあれば、こちらを参照してみて欲しい。LiDARに関する情報や関連の画像も入手可能だ。