各社のブースが並ぶ会場の奥に、最大規模のスペースを展開していた自律制御システム研究所(ACSL)。同社の産業用プラットフォームの最新モデルACSL-PF1と、農業用オクトコプターMINORI 1をさまざまな産業用途にカスタマイズしたドローンを展示。こうした機体のフライトを、よりリアルに体感できるVRを使ったデモンストレーションを行っていた。
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GNSSの電波が入らない場所でも、自律飛行が可能な橋梁などの点検に使用するモデル。機体上部に搭載した2つのレーザーでリアルタイムに三次元モデルを構築し、自己位置推定で相対的な距離を認識しながら飛行が行える
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このドローンは時速60kmという高速で測量が行えることが最大の特長。4つのカメラユニットを搭載しており、カメラを順番に切り替えて撮影することで、高速で飛行した場合に、ひとつのカメラでは間に合わなかった撮影間隔の問題を解消し、測量の生産性を高められるとしている
河川などで水が流れる量を測る流量観測のために、測量企業のタイプエスと共同開発した機体。流量観測では橋の上などから浮子を投下して、100m、200m下流に設定した測線を通過するまでの時間から流量を計測するが、浮子の投下が危険な場所や、水かさが増して危険な状況で、ドローンによって上空から浮子を投下できるという機体。設定したルートを飛行して、自動的に4つの浮子を等間隔で投下する
災害救助機材などを扱う原田物産と共同で開発した災害対策用ドローン。警察や消防といった防災関連の官公庁や団体で使用することを想定しており、スキッドに4個のスピーカーを搭載し、特定小電力トランシーバーで送られた音声を再生できる。赤外線カメラとビデオカメラを装備するほか、着水すると自動的に展開する浮き輪を搭載している
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ACSL-PF1に荷物を搭載し、かつ着陸地点で荷物を降ろすキャッチャーを搭載した物流向け仕様。このモデルをベースにした楽天の物流サービス「そら楽」用の機体も展示されていた