映像のブレを止める三軸制御ハンドヘルドジンバルシステムDJI Roninには発売当初からセカンドオペレーター用に大型サイズのリモートコントローラーが提供されているが、これとは別にカメラオペレーター自身がRoninリグを持ちながらでも操作ができる、ミニサイズのワイヤレスコントローラーの出荷が始まったので紹介する。
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「Ronin Wireless Thumb Controller(サムコントローラー、以下:TC)」と呼ばれる新しいワイヤレスコントローラーはその名の通り、親指一つで感圧スティックを操作してカメラのパン、チルト、ロールなどを制御するようになっており、マウント用ブラケットでリグ自身にコントローラーを実装できる。本体のサイズは68mm×36mm×23mmで重量は約204g。
ダイヤルのタッピングの仕方でジンバルをデフォルトのポジション(センター)に戻したり、スムーズトラッキングとフォロースピードの切り替えたりが行える。あくまでも首ふりとパンニングは別々なので、カメラを斜め方向にパンすることは難しく、多少ロボチックな動きになってしまうかもしれない。軸のずれを感じた際のキャリブレーションやモーターのスティフネスを適応なバランスに調整する制御もコントローラーから行えるようになっている。
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リグとの通信に、Ronin-Mにはレシーバがビルトインされているが、Roninで使用する場合は外部レシーバを取り付ける必要がある
ワイヤレス操作の可能な範囲は60メートルまで。メニューを表示するディスプレイはモノクロのOLED仕様(128×64ドット)。内蔵バッテリー(1150mAh)は充電式で、2時間のチャージで約18時間継続使用可能だ。
TCは標準装備のセカンドオペレーター用リモートコントローラーとデュアルモードで並行して利用可能だ。アプリで2つのコントローラーの優先制御順位やパンチルトの速度調整などの設定が行えるほか、パンチルトの速度設定は各コントローラーで別に設定することもできる。
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価格は公式サイトのオンラインショップでは、Ronin-M用が税込み22,900円。Ronin用で外部レシーバ込みは税込み25,600円(すべて送料別)となっている。
(山下香欧)