アブダビ国立展示センターで行われたIDEX 2017にて、MMCはCATICと合同で「HyDrone 1800」の次期バージョンを発表した。同ドローンには次世代の水素技術が適用されており、軍事用に設計されているという。
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以前DRONEでも現地取材を行ったが、MMCは、水素電池を使用することによって長時間の飛行を可能にしたドローンメーカーでもある。カーボンファイバー製のHyDrone 1800は非常に頑丈に作られている。耐強風、耐降雨、耐寒冷という特性を持ち、相当タフな環境でもオペレーションが可能であり、それでいて驚くべき軽さを誇る。また、HyDrone 1800の水素燃料電池技術は非常に特別な性質を持っており、MMCによると4時間もの飛行が行え、MMCのテザー技術を用いれば50時間以上という長時間の飛行が可能だという。さらに4500メートルという高度を維持しながら、この驚くほど長い飛行時間を達成できるというのだ。ペイロードの重量は最大5kgまで。
もちろん、これらの性能はほかの同型のドローンと比べてもかなり優れている。水素燃料電池の技術はドローンにとってまさにイノベーションである。この技術は環境に優しいソリューションであるとともに、安全性と耐久性のため、予備のリチウムバッテリーもバックアップとして搭載されている。
MMCの創設者Lu Zhi Hui氏は次のようにコメントしている。
Lu Zhi Hui氏:軍事用のドローンにおいてこの技術は次のステップとなる。安全であり、効果的であり、それは実証されている。また、耐久性は他の動力源と比べものにならない。
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ペイロードは手軽に素早く交換が可能。オペレーターはペイロードと共にサーモイメージカメラ、ローライトカメラ、レーザー装備、ズームカメラなどのオプションを選べる。こうしたオプションは軍事用としては理想的なものばかりだ。HyDrone 1800は情報収集、国境巡回、航空火災支援、レーザー指示、戦術管理などの軍事作戦に使用できる。また、MMCはターゲット取得および偵察技術(ISTAR)のパッケージソリューションを提供している。