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2017年2月5日に行われたNFL優勝決定戦、ペプシ・ゼロシュガー“スーパーボウルLI”で、Intelがスポーツ中継の技術面に加え、エンターテインメント面でも盛り上げてくれた。今年のハーフタイムショーは、昨年のスーパーボウルで国歌斉唱を務めたレディ・ガガだ。
ハーフタイムショーの冒頭では、テキサス・NRGスタジアムで、高さ79メートルの最上部に立つレディ・ガガが、夜空と夜景を背景に巨大モニターに映し出された。レディ・ガガは“God Bless America”と“This Land Is Your Land”といった、愛国的なメドレーと忠誠の誓いを引用したあと、まるで神降臨のようにスタジアム中央のメインステージに向けて、空中ジャンプをこなした。
ここで夜空に動く星屑が登場し、光のパフォーマンスが繰り広げられたのだが、当初は誰も、発光する群衆ミニドローンであることが判らなかっただろう。これらはIntelの300台のRGBW(red,green,blue and white)LEDを搭載したミニドローンだ。実はここまでのパフォーマンスは事前収録したもので、会場で盛り上がる観客は実際に頭上で見られたものではなかった。ミニドローンによる光のパフォーマンスは、先月末に同現場にて撮影されたものだ。
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米国旗から最後の数十秒ではイベントスポンサーのペプシロゴからインテルロゴへ見事にモーフィングさせた
群衆ミニドローンは「Shooting Star(流れ星)」という名がつけられている。FAA(米連邦航空協会)から周知されているように、競技場で試合がある日は、競技場から周囲35.5マイル内では無人飛行機を操縦することは固く禁じられている。よってイベント当日にドローンは飛ばせない。
また、当日は悪天候も予想されていたことと、スタジアムの最上部の高さに合わせた壮大なパフォーマンスを実現させるとなると、会場の観客からは視認が難しいということもあり、その結果レディ・ガガの夜天パフォーマンスは事前収録となった。IntelはFAAからクラスCの空域で、最大700フィート(約213.36メートル)まで飛行できる免除を取得し、今回のイベントに臨んだ。Intelによると今回のShooting Starの操縦は、今までで一番高い上空での挑戦であったという。
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300台のドローンの動作はGPSに依存され、一人のオペレーターで操作が可能。Intelが開発したアプリケーションのアルゴリズムは、ドローンのパフォーマンスおよびドローン自体を制御し、ドローンのバッテリー残量に応じて、どのドローンを選んで飛行させるかなど、飛行経路を最適化する。
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光のパフォーマンスは、40億色のコンビネーションが可能だという。1機のクワッドコプター・ドローンの重量は280gで、20分程度の飛行が可能。最大許容風速は10m/s。フレキシブルプラスチック製の柔軟性をもつフレームで、ネジ止めがないデザインとなっている。このShooting Starはギネスブックに挑戦すべく、500台で見事なパフォーマンスを仕立てあげ、新記録となった実績がある。そのほかにもディズニーワールドリゾートでの「Starbright Holidays」ショーとして採用されている。
ハーフタイムの飛行作業風景
(ザッカメッカ)