これにより、流水の有無にかかわらず、水位のある管内への立ち入りを最小限にして、作業員の安全確保と業務効率化に貢献するという。
- Advertisement -


φ600mmヒューム管(コンクリート管)の管内撮影
2025年4月10日(木)には、株式会社カンツール(下水道・排水施設の維持管理機器総合商社)の協力のもと、φ600mmヒューム管(コンクリート管)の管内の外から無線による遠隔操作を行い、管内を航行する様子の撮影、Swimmy Eyeによる管内撮影を実施した。




[03]Φ600mm~対応のため、マンホールから投入して使い始めることができる。
[04]管の外から手元のプロポ(写真左)でFPVカメラの映像を確認しながら管内を航行し、調査・点検を行うことができる。写真右のモニタには、株式会社カンツール製の管口カメラが捉えた映像(管内の入り口から見たSwimmy Eyeが航行する様子)を表示[05][06]。
- Advertisement -


管渠・暗渠の点検・調査対応Swimmy Eyeの特長
- 3軸ジンバル・4K高画質カメラ・12000ルーメンの照明を搭載
- 水没による故障リスクなし
- 全長620mm、軽量6.5kg、1人で持ち運べるサイズ
- 最長4時間使えるスタミナ ※使用方法や環境による
- 管渠・暗渠の外から調査・点検できる無線システム
- 船舶等の免許不要で使用可能
開発の背景と今後の展望
炎重工は水上ドローンを活用した点検・調査業務の無人化や自動化について、多数の相談を受け、課題達成への挑戦を重ねてきた。国土交通省による「令和6年度 海の次世代モビリティの利活用に関する実証事業」にて取組が採択され、2025年1月に千葉県千葉市の下水管・雨水管で行った実証実験もその1つだ。
これまでに得られた成果をもとに、自社製品「超小型水上ドローン Swimmy Eye」の改良を行い、下水道など管渠・暗渠の点検・調査に対応する新たなモデルとして進化させた。
船と同じく水面を航行するため、流水の有無にかかわらず、水位のある下水道など管渠・暗渠を点検・調査できる。4K高画質カメラ搭載により大口径管のスクリーニング調査も可能にした。
管の外から無線で遠隔操作できることは、硫化水素など有毒ガス発生の危険もある管渠・暗渠の点検・調査において、作業員の安全性を高め、業務に集中できる環境づくりにも貢献するという。
国土交通省により進められている下水道施設の老朽化対策・ストックマネジメント促進に向けた取組に資する超小型水上ドローン Swimmy Eyeの導入を日本全国にて推進していくとしている。