UMIAILEは「“海の見える化”を通じて平和で豊かな地球を守る」ことを目指し、高速で水上を自律航行し海洋情報を収集する小型無人ボート「UMIAILE ASV」を販売するとともに、UMIAILE ASVを用いて海象や海洋生態系、海底地殻変動をはじめとする海洋地質などの海洋データを収集し、分析・提供する事業を2025年4月に開始する。
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従来の有人船舶による海洋観測は、船舶の建造や運航にかかるコストが膨大なために、観測頻度・密度を高めることが難しく、得られる情報量が限られていた。そこでUMIAILEは海洋観測の高頻度化・高密度化を目指し、UMIAILE ASVを開発した。
UMIAILE ASVは、独自の船体姿勢制御技術により、水上を高速で自律航行する小型無人ボートであり、目的に応じた観測機器を搭載することで、風・波浪・潮位などの海象情報や、海洋生態系、海洋地質などの海洋データを収集することができる。
UMIAILEはUMIAILE ASVの機体販売に加え、2025年4月に日本国内の大学や研究機関向けのデータ提供事業を開始し、2030年以降は海外展開を視野に事業の拡大を目指すという。
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UMIAILE ASVの特長
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潮の流れが速い海域でも長時間安定した観測が可能:
UMIAILE ASVは、水中翼を用いた独自の船体姿勢制御技術により、高速・高効率な航行を実現。日本近海のような潮の流れが速い海域においても安定して海洋観測が可能。動力用パワーユニットには電動モーターを搭載しており、船体上面のソーラーパネルにより発電することで、長時間安定した観測を行うことができる。 -
目的に合わせて観測機器を搭載、幅広い観測ニーズに対応:
目的に合わせてUMIAILE ASVにセンサー・カメラ・ソナーなどの多様な観測機器を自在に組み合わせて搭載することで、幅広い観測ニーズに応えることができる。例えば、地震が多発する日本近海の海底地殻変動を高頻度に観測することで、地震のメカニズム解明および今後想定される南海トラフ巨大地震などに対する防災・減災に貢献する。また、防災・減災貢献に加え、海洋生態系の調査やブルーカーボンの定量化など、平和で豊かな地球の実現に向けてさらなる活用範囲の拡大を目指す。 -
複数のUMIAILE ASVを連携させ、高頻度・高密度の海洋観測を実現:
UMIAILE ASVは、GNSSを活用し、海上でも自己位置を正確に測位しながら、事前にユーザーが設定したルートを自律航行する。また、多数のUMIAILE ASVを観測エリア一帯に配置することで、高頻度・高密度の海洋観測が可能だ。

