3月20日~23日に横浜市で開催される「ジャパンインターナショナルボートショー2025」にて、新型「HARMO」を国内で初展示する。
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新型「HARMO」は、2024年秋に欧州市場から販売を開始。電動ならではの静粛性、リムドライブ方式による高効率な電動推進など従来の「HARMO」の特長をそのままに、艇体への取り付け方法が一般的な船外機と同様になり、搭載性が向上したとしている。
また、先進的な次世代操船制御システム「HELM MASTER EX」と統合。ジョイスティックによる直感的な操船性とともに、定点保持、オートパイロットなどの機能も利用可能となり、利便性が向上しているという。
ヤマハは、今年2月発表の新中期経営計画(2025~2027)において、これまでのマリン版CASE戦略を発展させた統合ボートビジネスによって、多様な顧客が楽しめる、豊かなマリンライフを実現していくことを目標としている。次世代操船システムの導入、コネクテッド技術の活用など、多彩なボート体験を可能にすることで、顧客価値の拡大を目指すとしている。
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導入背景
HARMOは、電動モーターによる推進器ユニットと、動作を制御するリモートコントロールボックスなどで構成された次世代操船システムプラットフォームだ。乗船者がより楽しく、快適に過ごすことができるスマートパッケージボートの提供を目指して開発。2022年春に初代「HARMO」の販売を欧州で開始。
同時に、国内においても小樽市や徳島市の観光周遊船など、ゆったりとクルーズを楽しむ使用環境のもとで実証実験を行いながら知見を蓄積し、国内導入の検討を進めてきた。
国内市場へ導入する新型「HARMO」は、これまでの実証実験にて獲得した市場ニーズを反映し改良。クルージングシーンにおいても利便性の高い機能が備わり、搭載性も向上したことで、観光船などの商用利用のみならず、一般のプレジャー用としても利用拡大が期待される。
新型「HARMO」の主な特徴
- 「ヘルムマスターEX」の統合による操船機能・利便性を向上
ヤマハ独自の最新式操船制御システム「ヘルムマスターEX」を採用。着岸時などの操船を容易にするなど、ジョイスティックによる直感的な操船が可能。定点保持機能やオートパイロットなどの各種機能も備わり、一般プレジャー向けとしても用途の幅を広げている。

- 幅広いタイプのボートへ搭載が可能に
一般的な船外機と同様、ブラケット式の搭載方法としたことで、より多様なタイプのボートへの取り付けが可能になり、搭載性が向上した。 - デジタルステアリングによるスムーズな操船性
初代「HARMO」同様、左右70度の大きな舵角を有し、小回り性、その場回頭性が高く、狭いエリアでの操船をより容易にしている。 - 圧倒的な静粛性
初代「HARMO」同様、低速でも高い推進力を発生させるリムドライブ方式を採用。同時に、乗船者の会話を遮ることがなく、水の音、風の音が聞こえるほどの静粛性を実現した。

主要諸元
最大出力(ガソリンエンジン比) | 3.1kW(9.9馬力相当) |
バッテリー公称電圧 | モーター部:48V / 制御部:12V |
舵角 | 左右 70° |
ステアリングシステム | デジタルステアリング |
モーターユニット重量 | 58kg |
トランサム高さ | L(20inch) |
カラー | シルバー |