ispaceとEdgeCortix社は、既存および将来入手予定のミッションデータを用いた、月面探査に焦点を当てた協力に合意した。
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本覚書では、EdgeCortix社が特許を取得した低レイテンシのDynamic Neutral Accelerator(DNA)とMERAコンパイラ&ソフトウェアフレームワークを搭載した、業界最高効率を提供可能な最先端AIアクセラレータ、SAKURA-IIを、ispaceのミッションに活用することに合意している。
今年1月、EdgeCortix社はSAKURA-I AIアクセラレーターが高レベルの耐放射線性を備えており、地球軌道や月面を含む宇宙ミッションに適していることを技術的に証明した。
宇宙空間での完全自律性を実現する目標を推進するために立ち上げられた、NASAの電子部品およびパッケージングプログラム(NEPP)は、EdgeCortixのAIアクセラレーターに対して2段階にわたるテストを実施しプロトンおよび重イオン放射線に照射した結果、宇宙のような環境においても放射線衝撃に耐える能力を高く評価した。
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現在、ispaceはMission 2 “SMBC x HAKUTO-R VENTURE MOON”(以下ミッション2)を実施しており、2025年2月15日(土)午前7時43分(日本時間)に、RESILIENCEランダーは月表面から高度約8,400㎞の地点を通過、史上初の民間月着陸船による「月フライバイ」を成功させ、低エネルギー遷移軌道を利用して月を目指している。
株式会社ispace 代表取締役CEO & Founderである袴田武史氏は次のようにコメントする。
AI技術のリーダーであるEdgeCortix社との協力により、シスルナ経済圏の構築のため、共に月面における課題の解決に取り組んでいけることを嬉しく思います。
EdgeCortix株式会社 CEO兼創設者であるダスグプタ・サキャシンガ博士は次のようにコメントする。
私たちは、SAKURA-IIのAI専用プロセッサを月周回システムに統合するための戦略的計画をispaceと共同で開発できることを嬉しく思います。宇宙はエッジコンピューティングの最後のフロンティアであり、私たちは、ミッション中のAIワークロードのインテリジェンス、効率性、有効性を向上させるというispaceのミッションを支援したいと考えています。