本実証フライトは、Flight PILOTが長崎県の「先端ドローンソリューション社会実装支援補助金事業」に採択されたことを受け、地域の物流課題解決と地域特産品の付加価値向上を目的として実施された。
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実証フライトの成果
2025年1月31日、Flight PILOTの事業所がある佐世保市鹿町町深江潟を出発したドローンは、佐世保湾上空を飛行し、佐世保市高島町の株式会社ACSに隣接するエリアに無事に着陸した。
その後、高級海産物(産地品質の魚介類:重さ約5kg)を積み込み、Flight PILOTの事業所に戻りました。従来のフェリーとトラックによる輸送を利用した場合と比較すると、同じ2拠点間の往復に3~4時間かかっていたものが、ドローンを利用すると30分弱で行き来を行うことができ、輸送時間を80%以上短縮することができたという。
ドローン配送とトラック輸送、航空便の連携による物流革新の実現
ドローンで集荷した貨物は、Flight PILOTの事業所から長崎空港まで、ヤマト運輸のトラックで陸送され、長崎空港から先は、ソラシドエアの「ソラチョク便」に引き継がれた。これにより、午前10時過ぎに集荷した荷物を同じ日の午後7時までに東京都港区青山の飲食店に届ける即日配送が可能となった。
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本実証で使用したドローン機体はドイツのPhoenix Wings社製の「PW.ORCA」だ。この機体は最大15kgの荷物を搭載し、時速100kmを超えるスピードで飛行することが可能。今回の実証フライトは、PW.ORCAを用いたドローン配送の日本国内での初めての取り組みとなるという。
今後の展望
Flight PILOTは、今回の実証フライトの成功をもとに、段階的に実証のレベルアップを図り、より高度なサービスの実現を目指す。様々な領域の有力企業との連携も活用しながら、ドローン配送の社会実装を加速させるとともに、地域課題の解決及び経済発展に貢献するとしている。